岡山県北の弁護士 津山総合法律事務所  

岡山県北の弁護士 津山総合法律事務所(所長 弁護士黒田 彬)

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西村綜合法律事務所のインターネット上のサギ広告問題1

 

西村綜合法律事務所(西村・一法師)のインターネット上のサギ広告問題1

       

     弁護士法人西村綜合法律事務所(津山市椿高下45番地2)がインターネット上に

    おいて悪質なサギ広告を行っている問題について,平成31年3月11日,岡山弁

    護士会に同弁護士法人及び弁護士西村啓聡・一法師拓也の懲戒処分を請求いたしま

    した。

     弁護士法人西村綜合法律事務所が行っているサギ広告の内容は,同弁護士法人が

    開設した「津山の弁護士による交通事故・後遺障害相談(弁護士法人西村綜合法律

    事務所)」と題するインターネット上のサイトにおいて,同弁護士法人が,交通事

    故の示談交渉について,「岡山県北有数のご相談・解決実績」を有し,「大幅な賠

    金の増額実績多数」を有すると宣伝し,「最新」の「解決事例」として7件の事件

    を表示しているが,真実には,7件のうちの4件は,同弁護士法人が示談交渉を受

    任した事件ではなく,一法師が平成27年2月に同弁護士法人の社員となる以前に

    東京の法律事務所に勤務弁護士として在籍していた時期に関与した事件を,同弁護

    士法人が示談交渉を受任し,賠償金の増額を実現した最新の解決事例であるかのよ

    うに偽装しているものである,というものであって,きわめて悪質なものでありま

    す。

     弁護士が,弁護士の懲戒処分を弁護士会に請求するというのは異例のことではあ

    りますが,弁護士法人西村綜合法律事務所の行っているサギ広告の内容がきわめて

    悪質なものであって,同弁護士法人は上記のようなサギ広告をインターネット上に

    おいて常習的に行っており,同弁護士法人のインターネット上のサギ広告を放置す

    ることは,津山の弁護士の信用と秩序を著しく毀損することとなるため,やむなく

    今回の措置をとった次第であります。

     なお,岡山弁護士会に提出した弁護士法人西村綜合法律事務所及び弁護士西村啓

    聡・一法師拓也の懲戒請求書の内容は,以下のとおりです。

 

    

                 懲 戒 請 求 書

 

                             平成31年3月11日

        

      岡山弁護士会 御中

 

                懲戒請求者 弁護士 黒   田       彬

 

               以下のとおり懲戒処分の請求をする。

        

      〒708-0004 岡山県津山市山北560番地4 ムサシノビル6階

                             津山総合法律事務所

                懲戒請求者 弁護士 黒   田       彬

                        電 話0868-31-0501 

                        FAX0868-31-0502

      (主たる事務所)

      〒708-0051 岡山県津山市椿高下45番地2

      (従たる事務所)

      〒700-0818 岡山市北区蕃山町3番7号501号

           懲戒を請求する弁護士法人  弁護士法人西村綜合法律事務所       

      〒708-0051 岡山県津山市椿高下45番地2

                         弁護士法人西村綜合法律事務所

           懲戒を請求する弁護士 弁護士 西   村   啓   聡

      〒708-0051 岡山県津山市椿高下45番地2

                         弁護士法人西村綜合法律事務所

               同      弁護士 一 法 師   拓   也

        

                  懲 戒 を 求 め る 理 由

 

       1 当事者

       (1)懲戒請求者は,平成6年10月以来,津山市において法律事務所

         を開業している弁護士である。

       (2)懲戒を請求する弁護士法人(以下「対象弁護士法人」という。)

         は,平成27年1月15日,設立された弁護士法人であり,設立

         初は社員は懲戒を請求する弁護士西村啓聡(以下「対象弁護士西村

         」という。)のみであったが,同年2月18日,懲戒を請求する弁

         護士一法師拓也(以下「対象弁護士一法師」という。)が社員とな

         り,対象弁護士西村が代表社員となった。

          対象弁護士一法師は,平成28年8月3日,対象弁護士法人の社

         員を辞したが,その後も対象弁護士法人に勤務弁護士として在籍し

         ている。

          対象弁護士法人は,現在,社員は対象弁護士西村を含め3名,勤

         務弁護士は対象弁護士一法師を含め3名在籍しており,主たる事務

         所を津山市に,従たる事務所を東京都港区及び岡山市に置いている

         が,津山市所在の主たる事務所に常駐しているのは,対象弁護士西

         村及び対象弁護士一法師の両名(以下「対象弁護士ら」という。)

         である。

       2 対象弁護士法人のインターネット上のサギ広告

         対象弁護士らは,平成29年8月頃,「津山の弁護士による交通事故

            ・後遺障害相談(弁護士法人西村綜合法律事務所)」と題するインター

        ネット上のサイト(以下「本件サイト」という。)を開設し,同サイ

        トのトップページにおいて,「岡山県北有数のご相談・解決実績」(資

        料2の1),「大幅な賠償金の増額実績多数」(資料2の2)という表

        示をなし,対象弁護士法人が,交通事故の示談交渉について,「岡山県北

        有数のご相談・解決実績」を有し,「大幅な賠償金の増額実績多数」を

        有すると誤認させるような表示をなしている。

         しかし,真実には,対象弁護士法人には,平成27年1月15日の 

        設立以来,交通事故の示談交渉について,大幅な賠償金の増額を実現し

        たといえる解決事例は僅かしか存在せず,対象弁護士法人が,交通事

        故の示談交渉について,「岡山県北有数のご相談・解決実績」を有し

        ,「大幅な賠償金の増額実績多数」を有するというのは,虚偽の表示

        であることは,以下のとおりであって,本件サイトの対象弁護士法人

        の広告は悪質なサギ広告というほかないものである。

       (1)対象弁護士らは,本件サイトの「解決事例」のページにおいて,

         以下の7件を「解決事例」として表示している(資料2の3)。

          ① 任意自動車保険未加入だったものの,治療費や慰謝料の受取

           に成功した事例

          ② 右足首骨折で示談金額750万円を受け取った事例

          ③ 後遺障害14級9号認定を獲得し,示談金額が160万円増

           額した事例

          ④ 後遺障害併合11級認定を獲得し,示談金990万円増額し

           た事例

          ⑤ 後遺症の事案 認定等級12級3号の例

          ⑥ 死亡事故:約3か月の短期間交渉で約3300万円で相手方

           保険会社と和解した事例

          ⑦ 死亡の事案 示談金額450万円増額の例

          対象弁護士らは,本件サイトの別のページにおいては,上記7件

         を「解決事例の最新記事」(資料2の4),「新着情報」(資料2

         の5)として表示しており,対象弁護士らは,本件サイトにおいて

         上記7件を,対象弁護士法人が示談交渉を受任し,賠償金の増額を

         実現した「最新」の「解決事例」として表示しているものである。

          しかし,上記7件のうち①ないし④の4件は,対象弁護士らが平成2

         7年4月21日に開設した「弁護士法人西村綜合法律事務所」と題

         するインターネット上のサイト(https://nishimuralawoffice

         com/)において,「当事務所所属の弁護士による成功事例」として 

         表示しているもの(資料3)とまったく同一のものである。

          対象弁護士らが,上記サイトにおいて,①ないし④を「当事務所所属

         の弁護士による成功事例」としているのは,それが,「当事務所に

         よる成功事例」ではないからである。

          対象弁護士一法師は,平成25年1月に弁護士登録をして以来,

         平成27年2月18日に対象弁護士法人の社員となるまでの約2年

         間,交通事故の示談交渉を専門とする東京の法律事務所である弁護

         士法人法律事務所Astiaに勤務弁護士として在籍しており(資料4)

         ,①ないし④は対象弁護士法人が示談交渉を受任し,賠償金の増額

         を実現した事件ではなく,弁護士法人法律事務所Astiaが示談交渉

         を受任した事件であって,対象弁護士一法師はたんに勤務弁護士と  

         してそれに関与したにすぎないものである。

       (2)対象弁護士らが本件サイトに「最新」の「解決事例」として表示

         している7件のうち,平成29年8月のサイト開設時に「最新」の

         「解決事例」として表示していたのは①ないし④の4件のみであり

         ,⑤及び⑥については平成29年10月23日に,⑦については平

         成30年1月29日に「最新」の「解決事例」として追加したもの

         である(資料2の1)。

          ⑤ないし⑦の3件は,①ないし④とは異なり,対象弁護士法人が

         示談交渉を受任し,賠償金の増額を実現した事件である可能性はあ

         る。

          しかし,対象弁護士法人が,交通事故の示談交渉について,「岡

         山県北有数のご相談・解決実績」を有し,「大幅な賠償金の増額実

         績多数」を有するのであれば,対象弁護士らは,平成29年8月に

         本件サイトを開設するにあたり,当然にそれを「最新」の「解決事

         例」として表示したはずであり,対象弁護士一法師が対象弁護士法  

         人の社員となる以前に東京の法律事務所に勤務弁護士として在籍し

         ていた時期に関与した事件を「最新」の「解決事例」として表示し

         なければならない理由はない。

          対象弁護士らが,本件サイトを開設するにあたり,対象弁護士一

         法師が対象弁護士法人の社員となる以前に東京の法律事務所に勤務

         弁護士として在籍していた時期に関与した①ないし④の4件を「最

         新」の「解決事例」として表示しなければならなかったのは,対象

         弁護士法人には,平成29年8月に本件サイトを開設した時点で,

         交通事故の示談交渉について,大幅な賠償金の増額を実現したとい

         える解決事例は1件も存在しなかったからである。

          対象弁護士らは,平成29年8月頃,対象弁護士一法師が対象弁

         弁護士法人の社員となる以前に東京の法律事務所に勤務弁護士とし

         て在籍していた時期に関与した①ないし④の事件を「最新」の「解

         決事例」として表示した本件サイトを開設した後,同年10月23

         日に⑤及び⑥を,平成30年1月29日に⑦を「最新」の「解決事

         例」として追加したが,その後1年以上が経過しているにもかかわ

         らず本件サイトに「最新」の「解決事例」の追加はない

          したがって,対象弁護士法人に,交通事故の示談交渉について,

         大幅な賠償金の増額を実現したといえる解決事例が存在するとすれ

         ば,⑤ないし⑦が,そのすべてであると思われる。

         (対象弁護士らは,平成30年4月頃,「津山の弁護士による法律

         相談(西村綜合法律事務所)」と題するインターネット上のサイト

         (https://nishimura-law-office.com.case/ )を開設したが,同サ

         イトの「解決事例」のページ(資料5)に表示している交通事故の  

         示談交渉は⑤及び⑥のみであり,①ないし④だけでなく,⑦も「解

         決事例」として表示していない。

          したがって,⑦についても,それが真実に対象弁護士法人が受任

         した事件なのかについては疑問の余地がある。)

       3 対象弁護士らの会則違反

         不正競争防止法第2条第14号は,「役務若しくはその広告・・・  

        に・・・その役務の質,内容・・・ について誤認させるような表示

        を・・・する行為」を「不正競争行為」として,同法第21条第2項  

        第5号は,「役務若しくはその広告・・・に・・・その役務の質,内

        容・・・について誤認させるような虚偽の表示をした者」は5年以下

        の懲役若しくは500万円以下の罰金に処し,又はこれを併科するも

        のとし,同法第22条第1項第3号は,「法人の代表者又は法人・・

        ・の従業員が,その法人の業務に関し」て同法第21条第2項の行為

        をしたときは,行為者を罰する他,その法人に対し3億円以下の罰金

        刑を科すものとしている。

         対象弁護士らは,対象弁護士法人が,平成27年1月15日の設立

        以来,交通事故の示談交渉について,大幅な賠償金の増額を実現した

        といえる解決事例は僅かしか存在しない(せいぜい⑤ないし⑦の3件

        のみ。)にもかかわらず,本件サイトにおいて,対象弁護士一法師が

        同年2月18日に対象弁護士法人の社員となる以前に東京の法律事務

        所に勤務弁護士として在籍していた時期に関与した①ないし④の4件

        を「最新」の「解決事例」として表示し,それが対象弁護士法人が示

        談交渉を受任し,賠償金の増額を実現した最新の解決事例であると誤

        認させるような表示をなすとともに,対象弁護士法人が,交通事故の

        示談交渉について,「岡山県北有数のご相談・解決実績」を有し,「

        大幅な賠償金の増額実績多数」を有するという虚偽の表示をなしてい

        るものであるから,対象弁護士らの行為は,交通事故の示談交渉とい 

        う対象弁護士法人の役務について,その役務の質,内容について誤認

        させるような虚偽の表示をなしているものであって,対象弁護士らの

        行為は不正競争防止法第21条第2項第5号に該当し,刑事罰を免れ

        ないものであり,同法第22条第1項第3号により対象弁護士法人も

        綜合法律事務所もまた刑事罰を免れないものである。

         岡山弁護士会会則第9条⑷は,会員が「弁護士及び弁護士法人の品

        位を毀損する恐れのある広告をすること。」を禁止している。

         本件サイトにおける対象弁護士法人の広告は,不正競争防止法第2

        1条第2項第5号に該当し,対象弁護士ら及び対象弁護士法人は刑事

        罰を免れないものであるから,岡山弁護士会会則の禁止する「弁護士

        及び弁護士法人の品位を害するおそれのある広告」に該当する。

         また,対象弁護士西村及び対象弁護士一法師のごとく,弁護士であ

        りながら,サギ師同然の行為を行って恥じることのない輩を放置する

        ことは,津山の弁護士の信用と秩序を著しく害するものである。

         よって,懲戒請求者は,津山の弁護士の信用と秩序の維持のため,

        対象弁護士ら及び対象弁護士法人の懲戒処分を求め,本懲戒請求に及

        んだ。

                                    以 上

 

                   証  拠  資  料 

             

        1   履歴事項全部証明書

        2の1 「津山の弁護士による交通事故・後遺障害相談(弁護士法人

            西村綜合法律事務所)」と題するインターネット上のサイト

            のトップページ

        2の2   同

        2の3 上記サイトの「解決事例」のページ

        2の4 上記サイトの「死亡の事案 示談金額450万円増額の例」

            のページ

        2の5 上記サイトの「新着情報」のページ

        3   「弁護士法人西村綜合法律事務所」と題するインターネット

            上のサイトの「交通事故の被害者の皆様」のページ

        4   「弁護士法人法律事務所Astia(アスティア)」と題するイン

            ターネット上のサイトのトップページ

        5   「津山の弁護士による法律相談(弁護士法人西村綜合法律事

            務所)」と題するインターネット上のサイトの「解決事例」の

            ページ